オーストラリアの採用方式に組み込まれているトライアル。
日本にはないシステムなので、戸惑う方は多いと思います。
「なかなかトライアルに合格できない。」「コツを知りたい。」「どんなものか知りたい。」という方へ、トライアルのコツを紹介します。
筆者はトライアル経験3回・ファーム歴8ヶ月ですが、今までトライアルに落ちたりクビになったりしたことがないので、経験がお役に立てば幸いです^^
オーストラリアのトライアルとは
オーストラリアのトライアルとは、いわば「お試し勤務」です。
正式採用前にお試しで働くことで、
などをお店側、またはトライアルする側が改めて確認できます。
こうすることで、お互いが「思ってた人物・雰囲気と違う。」「やりたいことと違う。」などの相違がないかチェックできます。
トライアルの給料は出るの?
トライアルの給料は出ることが多いですが、お店によって金額もバラバラです。
筆者の経験上、お店の基本給と同額な場合もあるし、基本給より低いこともありました。
中にはトライアルの給料自体が出ないお店も。。
ですので、トライアル前に給料はいくら出るのか聞いておくと安心です。
やってみたかった仕事だったので、無給で3時間トライアルしました。
無給で働かせるのはもちろん良くないですが、結局は「自分がどうしたいか」だと思います。
「3時間タダ働きだけど、興味がある仕事だし何事も経験だ。」と思われる方もいれば、
「無給で働くほど興味はないし、そんな環境のお店で働きたくない。」と思われる方もいるでしょう。
決断はどちらでもOKで、自分で責任をとって自由に決められるのがワーホリの醍醐味ですよね*
トライアルでは何をするの?
トライアルで何をするかは、お店によるでしょう。
筆者がサービス業でした経験では、
などをトライアル初日でやりました。
全体的に、いきなり接客ってのが多かった。
当然ですが、どれくらい英語で接客(というよりもコミュニケーション)ができるかってのも見られてるなと感じました。
求められる英語スキルは、お店やポジションによって異なります。
求人内容や応募時などに必要な英語スキルを確認するとムダがありません◎
▼ 筆者のトライアル初日の体験談です。
オーストラリアのトライアルに合格するコツ
オーストラリアのトライアルに通過するコツは「やる気を見せること」です。
やる気がなければ、数時間のトライアルだけで良い印象は与えられないし、自分自身も仕事が続かないから。
極端な例でいうと、
どちらも長所短所がありますが、自分が教える側になったと仮定して考えると、言うこと聞かないレイジーな人よりも、一生懸命で笑顔な人の方が好印象です。
一般的には、初日からやる気ない人を雇うお店って少ない気がします。お店によるのでしょうけども。
なので、とにかく筆者もトライアルの際は、やる気を示していました。
具体的にどんなことをしたかと言うと、
ご覧のとおり、とっても基本的なことです。笑
積極性や協調性も表せます◎
でも、慣れない環境で教えられながら上記を両立するのは意外に難しくって、気力を使うのですが^^;
まさにトライアルはがんばりどころ満載です。
①:最初と最後の挨拶
コツ1つ目は、トライアル開始と終わりにきちんと挨拶しておくことです。
そうすると、トライアル開始後の勤務がいい雰囲気で始められるし、トライアル後もいい印象で終えられます。
もちろん笑顔で ☺︎
逆に挨拶がないままだと、「やる気ないのかな?」「コミュ力・協調性なさそう」などと妙な印象を与えかねません。
では、英語できない筆者がどんな感じで挨拶したかと言うと・・・
です。笑笑
たったこれだけでしたが、このまま「どこ出身なの?」とか「今日はよくやったね。また明日ね。」とか返してもらえて良い雰囲気につながりました。
今思えば、
「I’m excited to work today.(開始)」とか
「I really like the job.(終わり)」とか言っておくのも良かったかなと思いました。
②:明るい笑顔
好印象の基本、明るい笑顔はトライアルに限らず大切ですよね。
笑顔には「親しみやすさ」や「その人の魅力」を伝染させる効果があると言われています。
だから、以下のような集中する時も笑顔でいれれば、たとえ上手くできなかったとしても印象を良い方向に変えることができる可能性大です。
また、「スタッフとの協調性」もトライアルで見られるので、明るい笑顔で接していきましょう。
実際に、最近トライアルした子について、同僚が「いいバイブス感じた?」って筆者に聞いてきました。
やっぱり性格の一致もポイントなんだなーと。
ただ、ニヤニヤ笑っているだけで突っ立っているのは厳禁です。
何をすればいいか分からなければ、正直にどうしたら良いかを聞けばOK。
笑顔はあくまでベースです。
「他のコツ+明るい笑顔」で、一生懸命な姿勢を具体的な行動で示していくことが大切になります。
③:質問する(分からないままにしない)
3つ目のコツは、質問してやる気を示すことです。
質問は仕事内容の確認にもなるので、信頼性にもつながります。
少しでも分からないことがあれば、都度すぐに質問するのがオススメ。
分からないままにすると、結果的に自分が指示されたのと違うことをすることになります。
そうなると、「分からないなら確認してほしい。」「テキトーに仕事する人なのかな。」「やる気ないのかな。」という印象につながりかねません。
だから、質問してハテナを解消することで「自己流な判断で動かない」=「信頼できる」とポジティブな方向になり得ます◎
言われたことを反復する「オウム返し」は、英語リスニングが苦手な筆者にとってかなり役立ちました。
▼ 作業中の質問のほかにも、「職場の全体的な質問」をしておくと自分のためのトライアルとして為になると思います。
その他のTipsとしては、個人的にはいきなり国籍や年齢を自分からは聞かないようにしました。
国籍も年齢も関係ないですし、もし聞いたあとに悪い意味で態度が変わったりすると失礼だと思うので。
採用されて仲良くなったあとに聞くのが良いのではと思います◎
④:丁寧に動く(スピード+正確さ)
丁寧に動くこともトライアルで大切なことです。
筆者が思う丁寧とは「スピード感があるかつ、正確性もある」こと。
作業がゆっくりだと “遅い人” とレッテルを貼られますし、作業が早くてもミス連発してたら元も子もありません。
大切なのは、スピードと正確さのバランスをとること。
どちらも両立できてこそ、“仕事が丁寧” と言えると思います。
でも、トライアルでいきなり両方を完璧にするって難しいっ!
そもそも、トライアルでいきなり超高速やノーミスを期待されていません。
やはり「働く姿勢=やる気」でしょう。
だから、口に出して「トライしてるんだけど」って1度伝えておくのもアリだと思うのです。
などなど、分かってるんだけど感を積極的に伝えておくといいですね。
あとは、「トライアル中に改善している姿を見せる」ことが重要です。
遅いって言われたらスピード早めたり、ミスを指摘されたら同じミスはしない、または自分からミスに気付いて報告したり。
そうすることで、伸び代があると感じてもらえます。
⑤:できるだけメモをする
コツ5つ目は、教わりつつできるだけメモを取ることです。
メモ取ることで、しっかり覚えたいっていうパッションが伝わります。
もちろん、言われたこと全部メモする必要はありません。
大切なこと、忘れそうなことを走り書きでメモしておきましょう。
例えば・・・
など。
筆者は帰宅後の忘れないうちに、メモしたことをスマホのメモアプリに作業順に整理して記していました。
(そして、出勤前にスマホのロック秒数をなしにして、常に画面が消えない状態に設定。→出勤2日目以降、何するか忘れたらスマホのメモを一瞬見て、1人で作業できてる姿を見せつけてました。笑)
「マニュアルあるからメモは取らなくていいよ。」
って人によっては言われるかもですが、メモ取った方が後のこと考えると役立ちます。
こういう人に対しては、その時はワンワードだけなど最小限のメモに留めておいて、あとで時間あるときにメモを書き足すなどしておきましょう。
⑥:仕事後のメッセージ
最後のコツは、当たり前ですが、トライアル後にメッセージを送ることです。
トライアル後に自分から感謝の気持ちを伝え、次につなげましょう。
誰にメッセージを送るかは、お店によってさまざま。
一般的には、応募したあとに連絡くれた人、つまり採用担当者でしょう。
ちなみに筆者の経験では、トライアル中に採用担当者(ボスやマネージャー)がいる場合もあれば、いない場合もありました。
例として、直近で筆者が行ったメッセージはこんな感じ。
「Hi 〇〇, I just finished the trial. It was a good experience and 〇〇/〇〇/〇〇(従業員名)are so nice. Thank you for the opportunity!」
このあと、「楽しだようで良かった。仕事をオファーします。」って流れで返答が来ました。
良いトライアルだったこと・感謝の気持ちなどを、シンプルに伝えればOKです。
結果はどうあれ、ありがとうを伝えると自分も気分よくなりますしね^^
【経験談】トライアルを最近やってきた
筆者も最近トライアルをやってきました。
スイーツショップで、店内で調理&販売する仕事です。
改めて思ったのは、やっぱり本気を表現するのは大切だなということです。
たとえ、英語がイマイチだったり、未経験だったりしても。(程度やお店によると思いますが。)
一生懸命さは、ダメな部分をおぎなってポジティブな印象につなげてくれます。
あとは、今後の自分のためにも、トライアルを通して自分が違和感を感じないかを見極められるなと改めて思いました。
トライアルでやったこと、思ったこと
前述と重複しますが、今回の3時間無給トライアルでやったのは、ほぼスイーツ作成のみでした。
前日は、けっこう緊張してたのでホームページやSNSを見てメニューや雰囲気をサラッとおさらいし、自信つけて安心感を高めました。笑
当日は、5分前にはお店に着くようにして、事前に指定されてた黒Tシャツ・黒ズボンで行きました。(靴はもともと持ってた汚れてもいい黒シューズ。黒い服装がサービス業の服装だそうです。)
***
初めてスタッフと対面し、自己紹介して軽く打ち解けてから、さっそく仕事スタート。
週末だったのもあってとにかく仕事量が多く、ひたすらスイーツ作りを教わっては実践してのくり返し。
そして、とにかく教えるスタッフの話す&動くペースが早くて、覚えるってよりついてくので精一杯でした^^;
そんなギリギリな状態でも、聞き取れなかった事は「もう1回言ってください」「〇〇ってことだよね?」と、理解するまで尋ねました。
メモは取ろうと努力しましたが、当時の教えるスタッフは「マニュアル見ればいいからメモは不要だよ。」と何度も言われたので、うまく波長を合わせて適度にメモとる感じにシフト。(案の定、トライアル後には忘れてること多々あったので、個人的にはメモ推奨したい。)
途中、スイーツの包装方法を3回以上聞いても習得できず、1つ1つ包むのにかなり時間かかったw
また、トライアルを通してお店の雰囲気を感じることもできて、
例えばスタッフは「ストレス感じなくていいよ〜」「ミスは気にしなくていいよ〜」とか「時間かけていいからね〜」「これ日本語でなんて言うの?」とかフレンドリーに声かけてくれて、自分自身もリラックスして仕事ができた。
・・・そう言われても気をゆるめないよう努めましたが。
何より、この人と一緒にいると自然体でいられると思ったし、働いたら楽しそうだなって思えた。
スイーツ作りも好きだから楽しくって、トライアル終える頃にはまたやりたいとワクワクする自分がいた。
改めて、自分目線で職場を見定めるためにもトライアルは大切だなと感じました*
やる気でスキルをカバーできた
トライアル後に採用担当者からは、
「熱心で上手くやっていた、と〇〇から聞いたよ。」
「でも、英語やスピードを改善する必要があるとも聞いた。でも、あなたなら効率的に動けると思ってるよ。仕事をオファーします。」
と、連絡が来ました。
反省としては、できる限りで英語を聞き取ろうとしたけど、やっぱり1〜2回聞き直さないと理解できないのが多発。。
そして、マイペース&完璧・綺麗に仕上げるのが好きな性格が出てしまって、スピードも遅かったみたい。。
でも、笑顔と挨拶、そしてメモと質問と。
トライアルの1秒1秒、自分のベストを尽くした。
ダメな部分もあるけど、熱意や取り組む姿勢が伝わってトライアル合格したようなものです。^^;
▼ その他のトライアル経験談はこちら。
バイトで働いてると、お店に必ず1人はレイジーな人っていませんか。笑
掃除系せずにクローズする人とか、早く帰りたいから他スタッフをフォローせずに自分の仕事だけ終わらせる人とか。。
だからこそ、誠心誠意、妥協なく仕事に臨む姿を見せると、レイジーな既存スタッフとの差が際立って好印象になるんじゃないかなと思います^^
でも、ローカルなお店だとイージーな人が多いと思うので、あんまり真面目すぎると気難しがられるかも?!
なので、たまにスタッフと冗談話もしてコミュニケーションをとりつつの、「適度なオンオフ」がいいのかもしれません*
自分がハッピーでいられる職場を見つけよう
オーストラリアのトライアルのコツについてでした。
色々と書きましたが、結局はやってみないと分からないのが正直思うところです。
お店によって、求人内容や雰囲気、スタッフの性格も全く違います。
だからこそ、トライアルで仕事の姿勢を妥協しないのと同じように、職場に対するフィーリングも妥協せず、トライアルを通して自分にピッタリな職場を見つけられればいいですよね。
もし、トライアルしてみて違和感があれば良い経験になったととらえ、また別のトライアルを受けて経験を重ねてゆけば自分のアンテナも成長してくと思います。
もちろん、どうするかは自分次第で自由にできます^^
せっかくオーストラリアに来たのですから、自分が心地よくハッピーでいられる場所で働きたいものですね。
皆さまがそんな時間を過ごせますよう心より願っております**
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