十五夜やお彼岸になると食べる機会が増える「あんこ」。
先日、お月見団子の付けあわせに小豆を炊いてあんこを手作りしました。
作りやすいかつ、自分の手で作った方が温かみがあることを実感。
(しかも、自分で砂糖の量を調整できたり、栄養満点の煮汁も取れたりと一石二鳥!!)
なので今回は、簡単にできるあんこの作り方をご紹介します。
さらに、「アレンジレシピ」や「栄養価」「栄養のある煮汁の使い道」などもメモしたので、あんこをうまく使う参考にしてみてください。
自分で小豆を炊くのは気持ちが良いですよ^^*
※ 裏ごしをして外皮を取り除いた「こしあん」のレシピではなく、煮た小豆をつぶして炊き上げる「つぶあん」のレシピです♪
あんこの材料
あんこの材料はこちら。
たったの3つです。
砂糖は「オーガニックシュガーや黒糖」など、お好みの砂糖で量も調節してくださいませ。
一般的に、砂糖の量は100g~200g(小豆1:砂糖1)ですが、100gくらいにすると「小豆本来の味」が砂糖の甘さで消えずに楽しめるかと思います^^*
最後の工程で小豆をつぶした後は甘さが増すので、つぶす前に砂糖を入れすぎないようにしましょう。
では、作り方に移ります。
あんこの作り方
あんこの作り方は、とってもシンプル。
簡単にいうと、「しぶ抜き・煮る・味つけ」です。
ただ、所要時間は1時間30分ほど。
ほとんど煮る時間なので、そんなに手はかかりません◎
①:しぶ抜きをする
- まず、ザルを使って小豆をサッと洗う。
- 次に、鍋に小豆とたくさんの水を入れて強火で沸騰させる。
- 沸騰したら、小豆をザルに上げて、茹で汁は捨てる。(or下で説明する別の使い道のためにとっておく。)
- もう1度、鍋に小豆とたくさんの水を入れて沸騰させる。この作業を2〜3回くり返す。(しぶ抜きとして。)
②:煮る
- しぶ抜きの後は、再び鍋に小豆とたくさんの水を入れて、沸騰させる。
- 沸騰したら弱火にし、時々アクを取りながら、小豆がやわらかくなるまで1時間ほど煮る。
- 途中で水がなくなったら、随時すこーしずつ足していく。(煮汁が余らないように。)
煮込みの目安は「指で簡単につぶせるくらいまで」です。
③:味つけ
- 小豆がやわらかくなってきたら、きび砂糖を3回ほどに分けて入れながら煮る。
(きび砂糖を入れる → 煮込む → きび砂糖を入れる → 煮込む)
- 最後に、塩を少量加え、
- 小豆をお好みの状態につぶして完成。(甘味が増します。)
あんこの簡単アレンジレシピ
あんこが余ったらアレンジしてもいいですね。
代表的なあんこのアレンジは「おしるこ」でしょう。
作り方は「あんこに水を入れて煮立たせ、焼いたお餅を入れる」だけです。
5分でできるし、とっても簡単!!!
水は入れすぎると煮汁が余る可能性があるので、すこーしずつ入れて好みの水量に煮立たせましょう^^*
筆者は「お月見団子」と食べるためにあんこを作りました。なので、だんご粉などで作った団子とあんこを付け合わせるのもおすすめですよ。
あんこは、1度に食べすぎると太る原因になります。
というのも、決して低カロリーではないからです。
ただ、栄養も豊富にあります。
あんこをたくさん作る場合は、体のためにも「あんこの栄養価」もチェックしておきましょう。
あんこの栄養価
小豆を炊いてできるあんこ(つぶあん)は、適量を食べれば体にやさしいスイーツになります。
▼ つぶあんとこしあんのカロリーと糖質。
100g | カロリー | 糖質 |
つぶあん | 約240kcal | 約48g |
こしあん | 約155kcal | 約20g |
このように、つぶあんとこしあんは、水分量や皮のある無しなどの違いから、カロリーや糖質が大きく違います。
実は、皮が含まれている「つぶあん」の方が栄養価は高くなります。
というのも、皮に「ポリフェノール」がたくさん含まれているからです。
ポリフェノールは、糖分を体に吸収しにくくする働きがあると言われています。
その他にも、
さらには「タンパク質」「ビタミン」など、小豆には数多くの栄養素がつまっているのです。
ただし、カロリーや糖質は低すぎるわけでもないので、食べ過ぎは注意。
1日だいたい50〜100gくらいにしておきましょう。
しかし、「どんな小豆でも体にいい」とも断言しがたく、生産プロセスや産地など、他の食品と同様に小豆によって違いがあるのは言うまでもありません。
ということで、少し「農薬」についても触れておきます*
小豆の農薬について
普通の小豆の栽培には、
「殺虫剤」や「除草剤」「殺菌剤」などが一般的に使われることが多いようです。
虫や雑草、細菌による腐食などを防ぐためにも、農薬は必要なものでもあります。
なので、農薬を使わないことが絶対に正解とは限りません。
ですが、購入する側の生産過程を知らない私たちは、農薬がどのくらい使われて、どのように処理され、残留農薬がどのくらい付着しているか知りません。
「農薬は適量なら人体に影響はない」と言われているとしても、
過去にいろいろな悪影響が出た事実や、まだ研究が進んでいる段階であること、農薬が蓄積したらどうなるのかなど、長い目でみると心配でもあります。
それに、オーガニック認証された食品は、厳しい審査基準のもと自然環境を壊さないように配慮して生産されています。
自分の体にもやさしく、周りの自然にもやさしい。
だから、筆者はできるだけ「オーガニック・有機」の食品を選ぶようにしています^^*
ちなみに、今回のレシピで使った小豆は「北海道産の有機小豆」です。
国内でつくられた点も決め手でした。
自然食品店「こだわりや」さんにて購入できますよ♩
店舗が近くにあるなら(店舗は首都圏に多いです。)足を運んでみてください。
または、オンラインでも購入可能です。
あんこの煮汁の使い道
あんこの煮汁は、できるだけ捨てない方が良いでしょう。
なぜなら、煮汁にこそ栄養がつまっているからです。
それも、赤ワインでおなじみの「ポリフェノール」が含まれています。(煮汁も赤みがかった色。)
あとは、上の栄養価の話で説明した「サボニン」も煮汁に多く、渋みがあるのが特徴で「しぶ抜き」する時にたくさん出てきます。
煮汁は、「しぶ抜き」の時と「完成時に余ったもの」の2つがあると思います。
しぶ抜きした煮汁は苦味があるかもしれませんが、栄養はバツグン。
煮汁の使い方としては・・・
などです。
余ったあんこのアレンジで「おしるこ」を作るなら、「煮汁を水代わり」にしてもいいですね。
栄養満点な煮汁を活用しない手はありません♪
自分の手で小豆を炊く幸せを味わってみてください
あんこの作り方から、アレンジレシピ、栄養価、煮汁の使い道などをお伝えしました。
スーパーに行けば、缶詰や真空パックされたものなどをすぐに買えますが、
どのくらい砂糖が入っていて、どんな過程でつくられたのかわかりません。
一方、自分の手であんこを作るのは手間はかかりますが、
自分の身体に入れるものが目に見えてわかります。
さらには、栄養豊富な小豆の「煮汁」までいただける。
時間はかかるけれども、かたーい小豆がどんどんふっくらして、
赤みのある煮汁や温かい香りとともに、
時々味見をして調整をしながら、
小豆があんこになってゆくプロセスを五感で感じながら作るのは、けっこう楽しいものですよ*
ぜひ、ご自身であんこを炊いて、小さな幸せを感じてみてください^^
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