ヨガ動画やヨガクラスで「若返りヨガ」や「アンチエイジングヨガ」「若返りのポーズ」などをよく見ます。
「ヨガに若返りの効果があるって本当に?」
と思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、ヨガに若返りの効果ある理由やおすすめの若返りのポーズ、考え方などをまとめました。
研究結果による認知機能の改善も確認されたというヨガ。
ヨガの若返り効果に疑問を持っている方はもちろん、若返りのためにヨガは必要だと考えていない方にも、ぜひお目通しいただきたいです。
よりよいヨガライフを過ごすきっかけとなれば幸いです。
ヨガに若返りの効果があると言われる理由
なぜヨガには若返り効果があると言われているのでしょうか。
それは、ヨガならではの「呼吸」や「身体の動かし方」によって、偏っていたバランスを整えて本来の身体の状態に立ち戻り、前の状態より身体の内側から美しくなるからと考えられています。
もちろん日常的に行うことが大切です。
たしかにヨガを習慣づけている人は年齢に関わりなく、しなやかな身体やハリのある肌、若々しい表情をされていますよね。
といっても「ヨガには数え切れないほどのアンチエイジング効果がある」と言われています。
ここではヨガの呼吸とポーズによる「自律神経」「インナーマッスル」「血流」の観点から若返りの効果を探ります。
▼ ヨガの効果の一部
・自律神経を整える。
・インナーマッスルが鍛えられる。
・血流がよくなる。
※また、個人的なお話ですが注意していただきたいのが「お話しする効果はあくまでも一般的に知られていること」です。なぜ注意した方がいいかというと、1つは情報をそのままダイレクトに受けて「ヨガには若返りの効果がある!じゃあヨガを続ける!」となるのは本来のヨガの目的とはズレている気がするから。もう1つは「どうしたいかは自分自身で決めていいから」です。ヒントの一部である効果や方法を知った上で「さて、自分はどうしたいかな?」とぜひ話しかけてみてくださいね♩
①自律神経が整い、心身ともに健康的な状態をキープできるようになる
ヨガの深い呼吸法によって自律神経が整いやすくなるため、心身ともにリラックスできるようになると言われています。
深く息を吸って。深く吐く。
自然とゆっくりな呼吸になり副交感神経が優位になるので、自律神経のバランスが整うのです。
自律神経が整うと、
・質の良い睡眠
・ストレス緩和
・腸内改善
・疲労回復
など、生活習慣に関わるさまざまな効果も見込めます。
特に「ストレス」がたまると不調や暗い表情になりがちで、実年齢より上に見られることも。
ヨガの呼吸やポーズ、瞑想によってリラックスしながら自分の心身の状態に気づけるようになるので、ストレスとうまく向き合いやすくなるのです。
たしかに深い呼吸をするヨガを行うと、ストレスや思考、自分の状態と向き合いながら前向きに過ごせるようになった気がする。
ヨガの深い呼吸は、偏った神経バランスを本来あるべき場所に戻し、健康的な心と身体をキープすることにつながりやすいと考えられています。
心身ストレスがない状態は、美と健康の基本です。
②インナーマッスルが鍛えられ、美姿勢になる
ヨガをすると、鍛えるのが難しい「インナーマッスル(体の奥深くにある筋肉)」が少しずつ鍛えられ、芯から整った健康的な身体づくりのきっかけになります。
ヨガの呼吸法とポーズとを組み合わせながら、普段使わない筋肉を動かせるからです。
凝り固まった筋肉がゆるみ、老廃物を流す手助けになります。
インナーマッスルは「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」*のことで、骨盤から背中、頭までつながっている大きく長い筋肉です。
体を支えるインナーマッスルが鍛えられると「姿勢の改善」にもつながると言われています。
自分にとって最適な姿勢をキープできるようになると、腰痛・肩こりが緩和されることも。
いつまでも若々しく見える美しい姿勢でいるためにも、ヨガの呼吸は大切なのです。
もちろんどんな見た目も素敵だと思います。でも体を本来のカーブやラインに戻してあげられたら、体が喜びそう。
*脊柱起立筋:腸肋筋(ちょうろくきん)・最長筋(さいちょうきん)・棘筋(きょくきん)の3つの筋肉の総称のこと。
③血流がよくなり、全身のターンオーバーが活性化する
ヨガで呼吸を整えて動きを加えることで、血流アップによる若返り効果も期待ができます。
・いつもより多く酸素を取り込む。
・身体がリラックスして血管が広がり、酸素や栄養がしっかり行き渡る。
ことが可能になるため、
・新陳代謝
・冷え性
・肩こり
・免疫力
の改善と向上が見込めます。
また、よい血液循環によって乱れた全身のターンオーバーが正常になり、体の老廃物がきちんと排出されて肌のハリツヤなども整いやすくなるのだだとか。
ヨガの呼吸と動きによって身体の内側から変えていくことができる、といっても過言ではありません。
たしかに、深く呼吸を整えてストレッチするだけで血流が行き渡る感覚がします。寝る前にも深呼吸するのが筆者のお気に入り。体がポカポカになってなんとも気持ちのよい入眠ができるんですよね〜笑
脳も若返る?ヨガで「認知機能」が改善された研究結果
ヨガを続けると脳も若返るとよく耳にしますが「認知機能が改善された」という研究結果がありました。
2014年8月、イリノイ大学研究室は、
『2ヶ月のあいだ「1時間のハタヨガ」を週3回し続けると、高齢者の認知機能が改善される』
* 高齢者の実行機能に対する8週間のハタヨガ介入の効果|イリノイ大学研究室
とアナウンスしました。
▼ 研究の内容は次のように行われ、最後に認知機能チェックを行いました。
・研究対象者:55歳〜79歳の108人。
・比較内容:「ハタヨガをする人」と「ストレッチや簡単な引き締めエクササイズをする人」
・比較方法:「作業の切り替えテスト」や「情報呼び戻しテスト」
▼ 結果・・・
・ハタヨガをした人の方が、以前より集中して作業ができ、正確で素早かった。
(特に「会話・計算・読み書き」など日常生活に欠かせない能力である「ワーキングメモリ」がアップしていた。)
・ストレッチや簡単な引き締めエクササイズをした人は、特に変化なしだった。
▼ なぜこのような結果が出たのかというと、
ハタヨガは同じタイミングで「体と心と呼吸」に意識を向ける必要があるため。だから、ヨガをしていない時にも活用されて集中力が続くようになったのでは。
と、イリノイ大学研究室は言及しています。
ハタヨガは「呼吸に意識を向けながらゆっくり基本のポーズを重ねるヨガ」ですが、
「同時に3方向に意識を向けるポーズもある」ことから、集中力がアップする練習になるそう。
心や身体だけでなく、認知機能も若返りの効果があるヨガの呼吸とポーズ。
「じゃあ、年を多く重ねた方々のほうが向いてるの?」
と考えがちですが、実はあなたもすでに身体がヨガを必要としているかもしれません。
こんな人は注意!骨盤底筋チェックリスト
なぜいきなり「骨盤底筋」なのかというと、
何気ない体の不調や、年を重ねて起きる変化は、実は骨盤底筋の衰えが原因の可能性があるからなのです。
つまり「骨盤底筋を鍛えれば若返り効果が期待できる」ということ。
そして、ヨガで骨盤底筋が鍛えられるんです。
▼ 特に、下のチェックリストに当てはまる方は注意が必要かもしれません。
✔︎ 頻尿でトレイに行く回数が多い。
✔︎ 尿もれがある。
✔︎ お風呂から上がったら膣からお湯が出てくる。
✔︎ 便秘しがち。
✔︎ くしゃみや咳がよく出る。
✔︎ ウエストにくびれがない。
✔︎ 下腹がポッコリ出ている。
✔︎ お尻と太ももの境目がない。
✔︎ O脚だ。
✔︎ 猫背で姿勢が悪い。
✔︎ 呼吸が浅い。
チェックが多いほど、危険信号です。ちなみに筆者は30手前ですでに6つ当てはまりました。あれ・・・?笑
大切なのはチェックの数よりも項目の内容。
どんな症状があるのか、骨盤底筋や身体の質が衰えているか、を知っておくだけでも前進です◎
若返りが止まらないヨガ?!
さて、
現代社会では特に「骨盤底筋が弱まりやすい人が増えている」と言われています。
便利な生活からの運動不足や、生活習慣の乱れ、長時間のデスクワークなどがあるためです。(全て当てはまる筆者。。笑)
骨盤底筋が衰えると、少しずつボディラインが崩れたり、排泄の悩みなどがでてきたりすることで、生活の質が低下し、衰退した身体につながります。
▼ この話ぜーんぶ、実は最近メディアで話題になった「産婦人科医・ヨガドクターの高尾美穂先生」の話なんです。
骨盤底筋はダメージを受けやすくてしかも衰えやすい、とても繊細なインナーマッスル。
意識して動かしにくく、鍛えるのも難しい筋肉だと言われています。
高尾先生の本では、この骨盤底筋を効果的にトレーニングができるそうです。
1ポーズたった9秒キープするだけ!
アマゾンの口コミでは「頻尿が改善された」「効果が出た」「どの筋肉に効くか解説がありわかりやすい」という声も。
ただ、「動画DVDがなく、本の写真を見ながらポーズをとるのが難しい」との感想も見られました。
筆者も骨盤底筋の衰えが心配なのでKindle版を試そうか検討中です(笑)もし買ったらレビューしますね♩
本でコツコツ鍛えるもよし、
Youtubeなどで公開されているヨガインストラクターさんの動画を参考するもよしです。
自分にフィットする方法を選ぶことが、いきいきと過ごすかつ若返りヒントになるではないでしょうか。
ちなみに筆者にも「お気に入りの若返りポーズ」や「よくやる骨盤系ヨガのYoutube動画」などがあります。
若返り効果が期待できるヨガポーズと瞑想集
先述のとおり、ある特定のポーズに若返り効果があるのではなく、ヨガを続けることそのものに若返り効果があると考えられています。
しかし、もし代表的な若返りに効果的なポーズを1つ選ぶとしたら「鋤(すき)のポーズ」(ハラアーサナ)です。
筆者も大好きなポーズ。このポーズをした後は、いつも体がすごくリラックスします。
足を持ち上げて頭の先に下ろして呼吸するポーズは、普段しないポーズであることからも体を活性化させると言われています。
▼ 鋤のポーズの期待される効果
・老化防止
・疲労回復
・肩こり緩和
・便秘改善
・甲状腺ホルモン分泌の促進
・背中付近の神経系の活性化 など
最初は、足が頭の先まで伸ばすのが難しいかもしれません。(筆者がそうだったw)
ヨガの先生に見てもらったり、解説動画を見ながら練習するのがおすすめです。
無理せず伸ばせるところでキープしたり、足を胸に抱えてゴロゴロと左右に揺れ足りするだけでも、筋肉がほぐれ神経系の活性化をサポートします。
頭の先に足がついてくると、首の後ろが伸びて、筆者の頑固な首コリも軽減されるんです。
そして喉付近にある「甲状腺ホルモン」の分泌が促進されると考えられています。
特に年を重ねるとホルモンバランスが崩れやすくなると言われており、
甲状腺ホルモンが低下すると、高コレステロール血症や心疾患と関係があり、老化を早める可能性が。
鋤のポーズで、甲状腺ホルモンの活性させたり、いつもと違う体の部位を伸ばしたりしながら、滞った身体にオイルを差すようにみずみずしく保ちたいものです。
鋤のポーズは簡単なポーズではありませんが、練習して習慣づける価値のあるポーズではないでしょうか。
おすすめの若返りヨガ動画
▼ B-life・まりこさんの「寝たままできる骨盤矯正ヨガ」。
簡単なポーズが多いので、ポーズを覚えればヨガする前や寝る前などにも重宝します。
▼ こちらもB-lifeさんの「おやすみヨガ」。
これ、もう覚えて何年も毎日夜寝る前にやってます。
ちょっと古い動画ですが、これまた寝る前にしないと身体が落ち着きません。笑
若返りのポーズ「鋤のポーズ」も入っているので、身体がリセットされた感覚で入眠できます。
▼ Wellness to go・ありささんの「骨盤をほぐす朝ヨガ」。
朝によくする骨盤ヨガがこれ。
夜寝ている間に凝り固まった骨盤周りが気持ちよくほぐれます。
ありささんの声や呼吸、心のアプローチなどの考え方が好きで、ヨガをした後もフレッシュな気持ちが1日続くような気持ちよさです。
▼ 寝たままヨガのアプリで音声を聴きながら寝落ちする。
上のまりこさんのおやすみヨガをした後、この寝たままヨガの音声で瞑想しながら寝落ちするのが最高に大好きで、これが瞑想だとは知らずに学生時代から何年も続けていました。笑
「数時間の睡眠と同等のリラックス効果」を得られると言われています。
本当に最後まで瞑想し終わった後は、心身がみずみずしさで満ちあふれ、まさにマインドフルな感覚になります。
寝る前じゃなくても、いつでもどこでもできるのもグッド。
暮らしにヨガを取り入れて心も体も若々しく。
ヨガに若返りの効果がある理由から、骨盤底筋が若返りのヒントであること、若返りのポーズまでをお伝えしました。
大切なのはヨガを無理なく続けていくこと。
認知機能の研究結果にもあるように、続けたことで効果が出ていますよね。
ヨガを無理なく毎日の暮らしに組み込み、自分自身の心と身体に優しい時間を習慣化してとるからこそ、外内からいきいきとした若々しさがあふれてくるのではないでしょうか。
個人的には朝の日の光を感じながらヨガをすると、1日を新鮮な気持ちで丁寧に過ごせることが多い気がします*
もちろんヨガをしたくない日があってもOKで、またそのうちどこかでヨガに立ち戻る時間を見つければいい。
また、若返りなんて言いましたが、そもそも人間の身体には「自浄作用」が備わっていますよね。
ヨガは、そんな自浄作用をサポートするような役割だと思っています。
または、乱れた身体の機能を本来の状態に戻すような、そんな立ち戻りの力。
からだが元々もっている癒しのパワーを信じる。
これを練習するのがヨガではないかと考えます。
最後に「若々しい」っていうのが、決して外見だけじゃないってこと。
内面からあふれる優しさや思いやり、感謝の気持ち、小さな幸せをキャッチする感覚・・・
見た目だけでなく「魂もしなやかになるヒント」に気づけるようになるのがヨガの醍醐味だと感じます。
今回お伝えしたヨガの若返り効果のお話が、いつかどこかでハピネスにつながりますように*
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