ヘアカットの際にヘアドネーションをする方が増えています。
「ヘアドネーションって実際どんな流れ?」
と思う方も多いでしょう。
先日、ヘアドネーションをしてきました。
手続きが面倒そう・・・と思っていましたが、とても簡単でした。
今回は「ヘアドネーションの予約・カット・郵送の流れ」を筆者の体験談とともにお伝えします。
これからヘアドネーションをしようか迷っている方や、実際のヘアドネーションをする流れを知りたい方はぜひ参考にしてください。
ヘアドネーションとは?
簡単に言うと、ヘアドネーションとは「ウィッグ製作のために髪の毛の寄付をすること」です。
誰に寄付するかというと、主に18歳以下の子どもへの提供が多い傾向です。
小児がんや脱毛症、事故などで髪の毛を失い悩む子どもたちがいます。*1
そして世に出回る多くのウィッグは、基本的に大量生産された大人用ウィッグ。
実は小児用ウィッグは希少なのです。
小児用ウィッグは種類が少なく、さらにフルオーダーをすると高額になります。
そこで、完全無償で小児用ウィッグを提供するために髪の毛を寄付するヘアドネーションが必要なのです。
しかし、1つの小児用ウィッグを作るのに、20人以上の髪の毛やたくさんの生産プロセスが必要。*2
有名なヘアドネーションのNPO法人「Japan Hair Donation & Charity(JHD&C・ジャーダック)」では、2021年6月現在で子どもたち372人がウィッグを待っている状況です。
近年ヘアドネーションが知られるようになり「ヘアドネーションをしたい」という人も増えているとか。
筆者は、職場の憧れの先輩がヘアドネーションをしたとき素敵だなぁと思い興味を持ちました。
先日ちょうどバッサリ髪を切りたいタイミングがあったので、ヘアドネーションをしてきました。
ズボラ女子としては当初は郵送作業に気が進まなかったのですが・・・簡単でした。
ちなみに寄付先は先述の「JHD&C」と「つな髪」の2つを使い分けました。
♦︎筆者がした使い分け♦︎
JHD&C:31cmの髪の毛
つな髪 :15cmの髪の毛
以下にヘアドネーションをする流れ「予約・美容院でカット・郵送」について、私の体験談とともにお伝えします。
*1:JHD&C|JHD&Cとは?
*2:FINDERS|病気と戦う子どもたちにウィッグを届ける!切った髪の毛が希望となる支援「ヘアドネーション」
ヘアドネーションの体験談
①美容院の予約
ヘアドネーションは、各団体が規定する「長さ」「方法」「髪質」などに沿って髪の毛をカットする必要があります。
団体によりますが、カラー染めや強い癖毛はNGの団体もあります。
予約の前に、寄付したい団体の規定をチェックしておきましょう。
自分でカットして郵送することもできますが、ヘアドネーション用カットをしてくれる美容院で切ってもらった方が手間はかかりません。
自分でカットして郵送することも可能ですが、カット後のヘアスタイルを整えるのが大変です。
自分でヘアカットし慣れない方はヘアドネーションの提携美容院がおすすめです☆
美容院の探し方
探し方は、まず各団体のホームページから提携美容院を探せます。
例えば「JHD&C」では、賛同サロンを都道府県や美容院の名前などから検索が可能です。
また、「つな髪」も同様に、つな髪のホームページからサポート店の検索ができます。
1番良いのは、信頼のおける行きつけの美容院。
ヘアドネーションカットができるか問い合わせてみましょう。
ヘアドネーションカットができる美容院を、ネット検索で探す方法もあります。
↓ 美容院の予約にあたり注意したいことがあります。
♦︎予約時の注意点♦︎
・予約は自分で直接する。
・提携美容院以外で予約する場合は、ヘアドネーションの方法通りにカットしてもらえるかを確認する。
・ヘアドネーションカットの料金がかかる。
・郵送は自分でする。
(提携美容院に発送してもらうことができない、または発送してもらえても団体に受け取ってもらえない場合があります。)
・提携美容院でなくても、ヘアドネーション用のカットをしてくれる美容院はある。
(悪質な美容院もあるようです。できれば信頼のおける通い慣れた美容院や、ヘアドネの口コミが良い美容院を選ぶなど、美容院選びは自己責任で行いましょう。)
筆者の場合は、「JHD&C」の賛同サロン検索ページで探しました。
ちょうど行きつけの美容院が登録されていたので、電話にて直接予約をしました◎
「ヘアドネーションカットの予約をしたいのですが・・・」と電話予約をすればOKです。
②美容院でカット
ヘアドネーションカットの前に準備しておくことがあります。
カット前の注意点はこちらです。
♦︎カット前の注意点♦︎
・何cmカットするか決めておく。
・カット後のヘアスタイルを決めておく。
・髪の毛は完全に乾燥させておく。
・カットした髪の毛を入れる袋を持っていく。
髪の毛が完全に乾いおらず少しでも湿っていると、カビや雑菌が繁殖する恐れがあります。
さらに、他の人が寄付した髪の毛にも繁殖して全部が使えなくなることがあるので、必ず完全に乾いた状態で美容院に向かいましょう。
筆者の体験談
美容院でのヘアドネーションカットの流れを少し載せます。
↑カット前。
胸下までありました。
↑ ゴムを使って、数ブロックに分けてもらいました。
↑ 31cm+2〜3cmをバッサリ!
後ろまで自分で綺麗にまっすぐカットするのは大変そう。
この後は、シャンプーしてもらって通常通りカットする流れでした。
↑ ヘアドネに寄付した部分です。
この後、もう1つゴムを使って5つの毛束を1つにたばねました。
輸送の際にバラバラになる可能性があるからです。
写真のように束に短い毛が混ざっていてもOKとのこと。
JHD&Cでは、混ざっている短い毛はカット練習用などに使われるようです。
筆者の場合はゴムも美容師の方にたばねてもらったので、受け取って持ち帰るだけでした◎
カット後に整えてもらったらさらに髪が短くなったので、もうちょい髪の毛を伸ばしておいた方が、良かったかなぁ。
③郵送
ヘアドネーションの郵送指示も各団体によって異なります。
ここでは筆者が寄付した「JHD&C」と「つな髪」の体験談をお伝えします。
詳しくは各団体ホームページで確認した方が確実です。
↓ 郵送したものは次の3つです。
♦︎入れたもの♦︎
①髪の毛
②84円切手を貼った返信用封筒(受領書が欲しい場合。なくてもOK。要住所記載。)
③ドナーシート(JHD&Cの場合。任意。なくてもOK。性別や年齢、居住県、ヘア状態などを記載。)
筆者は受領証とはどんなものか見たかったので、今回に限り返信用封筒を入れました。
受領証のサイズも団体によって異なるので、受領証が欲しい場合は返信用封筒の推奨サイズは要確認です。
ちなみに、筆者は「縦22cm、横9cm」の「長形4号」に近い封筒を使い、どちらの団体からも無事に受領証が送られてきました◎
心配な方は、長形3号など大きめの封筒の方が安心です。
「サイズが小さい」「切手が貼られてない」「住所が書かれてない」と、受領証は送られてきません。
また、届いたかを確認したい場合は「追跡できる郵送サービス」を使うといいでしょう。(レターパックやヤマト運輸など。)
筆者の体験談
♦︎JHD&Cの場合♦︎
↑ 念の為、追跡できるレターパックライトを使いました。
郵便局の他に、ローソンなどの提携しているコンビニでも買えます。
ライトは全国一律370円です。
届いたかどうかを、追跡番号で確認できるので安心感があります。
↑ ヘアドネ用の髪の毛と、受領証の返送用封筒、ドナーシートのメモです。
この3つを、レターパックに入れました。
上の写真にある返送用封筒の表面には、自分の住所と名前を書いてあります。
髪の毛をそのままレターパック内に入れるのに抵抗があり、一応ビニール袋に包みました。
♦︎つな髪の場合♦︎
↑ 長形3号を使って送りました。
つな髪へは余った15cmの髪の毛を送り、少量だったのでこの大きさで十分でした。
(JHD&Cは31cm以上のみで、つな髪は15cmも受け付けていたので。)
少量だったのでまぁ届かなくてもいいかと思い、こちらは追跡なしの普通郵便です。
郵便局で重さを測ってもらい、料金を支払って送りました。
↑ 髪の毛、認定証の返答用封筒、ドナーシートのメモを入れました。
つな髪はドナーシートは必要ありませんが、個人的な思いから入れました。
当時は認定証の送付がありましたが、現在つな髪は2021年3月より「認定証のデジタル化」に伴い、認定証の送付はありません。
つな髪は「髪をラップやティッシュで包まないで」「過剰包装はしないで」という記載もあります。
「人本来のナチュラルな髪の毛を」というつな髪の想いが、個人的にとても好き。
団体によって、どんな想いでウィッグを贈っているのかが若干違います。
対応する髪の長さや髪質はもちろんですが、「想いに共感できる団体を選ぶ」のも大切なポイントですよね。
少し脱線しましたが、
まとめると今後つな髪の場合、封筒の中に入れるのは「1つにたばねた髪の毛のみ」でOK!です。
ヘアドネーションをしてみよう
ヘアドネーションの予約・カット・郵送の流れを、筆者の体験談とともにお伝えしました。
切ってそのままにすれば、ごみとなる髪の毛。
それが子どもたちの笑顔につながる。
長くない髪の毛でも、カット練習用など何かの役に立つ。
JHD&Cによると、実際にウィッグをもらった子どもたちからこんな声があったそう。
「ウィッグのお陰で気軽に外出できるようになった」
引用:JHD&C
「ウィッグをつけたことで、周囲の目が気にならなくなった」
「学校でも明るく振る舞えるようになった」
どんなヘアスタイルも個性として素敵なように、髪の毛がないスタイルも素敵。
そんな社会を目指すJHD&Cへ、また髪が伸びたらぜひ寄付をしたいです。
もしヘアドネーションに興味がある方は、ぜひ紹介した体験談を参考にしてみてください。
あなたのちょっと良い暮らしにつながりますように*
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